人材派遣会社の登録会に参加する際に注意するべきポイントとは？

派遣社員として就業するためには、まず人材派遣会社の登録会に参加し、派遣登録をする必要があります。派遣登録は、企業の面接と違いがあるのでしょうか。また、どのような流れで仕事の紹介を受けることができるのでしょうか。そんな派遣会社の登録会の気になる点を紹介しましょう。

人材派遣会社の登録会に行く前に準備するべきこと

人材派遣会社の登録会は、予約制であるところがほとんどです。求人サイトなどで気になる仕事があれば、紹介元の派遣会社の登録会の予約を取りましょう。

基本的には電話かWEB上から申し込むことになります。その際、必要な持ち物を確認しておきましょう。免許証などの身分証明書、給与振込口座の確認ができる通帳やキャッシュカード、印鑑(シャチハタ不可の場合が多い)、メモ帳などが主な物となります。そのほか、履歴書や職務経歴書が必要な派遣会社もあるため、忘れ物のないように持ち物はしっかりメモを取っておきましょう。

また、予約日や時間を忘れないようにしましょう。そして、当日迷わないように、場所の確認も必須です。駅からの道順や目標物を聞いておく、渋滞や電車の遅延を考慮して早めに出発するなどの準備も怠らないようにしておくとよいでしょう。服装は定められていないことが多いのですが、スーツやオフィスカジュアルで参加することが理想です。

人材派遣会社の登録会の具体的な流れを確認しよう！

では、登録会の実際の流れはどうなっているのでしょうか。登録会は、マンツーマンで行われる場合もあれば、説明などは複数人の求職者を対象に行われ、面談は一人一人行われる場合もあります。

いずれにせよ、まずは派遣社員として就業することへの説明が行われます。派遣会社・派遣先企業・求職者の関係や、給与の支払い方法、情報の守秘義務などが主な内容です。

そして、エントリーシートの記入も必要となります。氏名・住所・生年月日・電話番号などの個人情報や職歴、所有資格、希望条件などを記入する用紙(またはパソコン)が用意されています。

派遣会社や希望する職種によっては、パソコンのスキルチェックが行われる場合もあります。スキルチェックでは、タイピング、情報の取り扱いについての知識、エクセルやワードのスキルなどをテストするようです。あくまでチェックのため、テストに合格や不合格があるわけではありません。

最後に、派遣会社のコーディネーターと面談を行います。記入したエントリーシートや持参した履歴書などを元に、希望条件を伝えます。無理な条件ははっきりと無理と伝えましょう。ミスマッチを防ぐため、希望はしっかりと伝えるようにしましょう。ただし、条件が多すぎるとマッチする仕事が見つからない場合もあります。

人材派遣会社の登録会に参加する際に注意するべきポイント

派遣会社の登録会は、あくまで「登録」であり、必ずしも希望の仕事を紹介してもらえるわけではありません。希望の求人情報を見て登録会へ行っても、採用人数に達している場合や、自身のスキル・条件が仕事にそぐわない場合は紹介を受けることができません。希望の条件すべてにマッチする仕事が必ずある保証もないため、派遣会社は1社に絞らず複数登録してもよいでしょう。

ただし、先述したように、希望条件が多すぎるとその分仕事も見つかりにくくなります。たとえば、「自宅から近く、仕事は簡単・楽で短時間、希望休を自由に取れて時給は高く、交通費は別途支給、髪型やアクセサリーは自由で未経験でもOKな仕事」といったように、条件を追加すればするほどマッチする仕事は減ってしまいます。絶対に譲れない条件と、許容できる条件は分けて伝えるようにしましょう。

また、実際に就業するまでにはある程度時間がかかる場合があります。一般的には、登録会にて仕事紹介を受けたあとには、派遣会社から派遣先企業へどのような人物が就業を希望しているのか伝えます。その後、実際に担当者と一緒に企業へ訪問し、顔合わせをするようです。

企業と求職者の合意を得て仕事がスタートするため、「明日から働きたい！」と思っていても、実際には数日から数週間の期間が必要になることがほとんどです。その間収入を得られないことも考えて、働きたい日から逆算し早めに登録会へ参加するとよいでしょう。

複数の派遣会社にて紹介を受けている場合、そのことを派遣会社の担当へ伝えておきましょう。他の仕事が決まって辞退をする場合は、早めに伝えておかないと派遣会社や企業へ迷惑をかけてしまいます。後々その派遣会社から仕事を紹介してもらう可能性も考え、悪い印象を与えることのないように気を付けましょう。

人材派遣会社の登録会は、企業の面接のように採用・不採用が決まる場ではありませんが、派遣会社からの信用を得ないと希望の仕事を紹介してもらうことが難しくなります。よい印象を与えられるよう、身だしなみにも注意して臨むようにしたいですね。