新卒で派遣社員になるのはあり？メリット・デメリットを知ろう！

「決まった場所ではなく、さまざまな職場を経験したい」「本当にやりたい仕事が見つかるまで、派遣社員として就職したい」などと考えている新卒の人もいるでしょう。しかし、正社員ではなく、新卒であえて派遣社員を選ぶのはどうなのか？と気になるところです。そこで今回は、新卒で派遣社員になるのはありなのかについて紹介します。

新卒から派遣社員になるメリット

新卒で派遣社員として働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか？主なメリットは次の5つです。

さまざまな職場を経験できる

もっとも大きなメリットとして考えられるのが、さまざまな職場を経験できることです。派遣社員は契約期間が決まっており、期間が終了すると別の職場で働くこととなります。業種や職種などを変えながら働くことも可能なため、異なる職場を短期間で経験できるのは大きなメリットといえるでしょう。

自分の適性がわかる

学校を卒業したばかりの人の中には、「やりたいことがわからない」と悩んでいる人は少なくありません。たとえば、やりたいことが不明瞭なまま正社員として就職すると、人によっては「自分に向いていない仕事だけれども、なかなか辞められない」といった状況におちいる可能性があるでしょう。

一方で派遣社員なら、前述したように契約期間が決まっているため、気軽にたくさんの職場を経験できます。さまざまな職場で働くことで、自分の適性がわかるかもしれません。

就職しやすい

派遣社員は、正社員よりも就職しやすいというのもメリットです。正社員の場合は書類選考や筆記試験、数回の面接が行われることもありますが、派遣社員は派遣会社が紹介すれば、顔合わせの面談のみで仕事が決まります。不採用になる確率は低く、正社員と比べて圧倒的に就職のハードルが低く済むでしょう。

プライベートの時間をつくれる

プライベートの時間をつくれることもメリットです。正社員の場合、職場や時期によっては長時間労働や休日出勤を求められることもあるでしょう。残業代がつけばまだしも、中にはサービス残業を強いられるところもあるのが実際です。しかし、派遣社員はあらかじめ勤務時間が契約内容に記されており、基本的に残業や休日出勤を求められることはありません。仮に残業や休日出勤した場合は、相応の手当が支給されます。

大手企業で働けるチャンスが生まれる

最後のメリットは、大手企業で働けるチャンスが生まれることです。一般的に派遣社員は正社員よりも人事コストがかからないため、大手企業の中でも積極的に活用しているところが少なくありません。そのため、正社員として入社が難しい大手の企業でも、派遣社員なら入社できる可能性が広がるでしょう。

新卒から派遣社員になるデメリット

新卒で派遣社員になるメリットがある一方で、当然のことながら以下のようなデメリットもあります。

収入が低くなる

月の収入だけに目を向けると、正社員と比べて大きな差はないかもしれません。しかし、派遣社員には基本的にボーナスが支給されないため、1年の収入で差が生まれてしまいます。また、年末年始やゴールデンウィーク、お盆といった長期休暇がある月は、勤務時間の減少にともなって収入も少なくなるでしょう。

雇用が安定しない

契約期間が終了すると雇用関係が解消され、また次の派遣先を探すこととなります。もしすぐに派遣先が見つからない場合、その間は無収入となってしまうでしょう。

任される仕事内容が決まっている

基本的に派遣社員にお願いする仕事内容は、あらかじめ決まっています。決まった仕事をコツコツとこなしたい人にとってはメリットですが、同じ職場の中でさまざまな仕事にチャレンジしたい人にとってはデメリットといえるでしょう。

周りからの評価が気になるかもしれない

最後のデメリットは、周りからの評価が気になるかもしれないことです。世の中には派遣社員に対して、マイナスの印象を持っている人が存在します。そのため、人によっては「世間体が悪い」と感じてしまうかもしれません。

新卒派遣に向いているのはどんな人？

メリットとデメリットの両方が存在する派遣社員ですが、具体的にどのような人に向いているといえるのでしょうか？主な人は次の通りです。

本当にやりたいことが見つからない

新卒派遣に向いているのは、自分が本当にやりたいことが見つからない人です。派遣社員なら短期間で複数の職場を経験できるため、仕事をしていく中で自分がやりやいことを見つけられます。

ワークライフバランスを保ちたい

派遣社員は、基本的に残業や休日出勤がありません。そのため、ワークライフバランスを保ちたい人にもおすすめです。

副業的に働きたい

派遣社員は、副業的に働きたい人にも適しています。「プロのミュージシャンとしてのデビューをあきらめられない」「独立起業を予定しており、それまでの間だけ働きたい」など、フレキシブルに働きたい人にぴったりです。

学校を卒業してから正社員ではなく、あえて派遣社員として働く方法があります。「さまざまな職場を経験できる」「自分の適性がわかる」「就職しやすい」「プライベートの時間をつくれる」といったメリットが生まれるでしょう。ただし、同時にデメリットもあるため、自分が希望する生活スタイルや条件に合っているかを検討してください。