派遣社員の時給交渉を行うときのコツやステップをご紹介
派遣社員として働いている人の中には、時給を上げてもらえないことで不満を感じている人もいるでしょう。しかし、時給交渉を希望していても、伝えにくいという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、派遣社員の時給交渉におけるコツやステップを紹介するので、派遣社員として働いている人は、ぜひ参考にしてください。
時給交渉を行う際の具体的なステップ
まずは時給交渉を行う際の具体的なステップについて確認していきましょう。
派遣社員は有期雇用となり、期間と時期などの条件も契約で決められているため、契約期間中の時給交渉はできません。時給交渉ができるのは契約時点もしくは契約更新時となり、まず派遣会社の担当者へ相談します。
面談時にいきなり時給交渉を持ちかけてしまうと話がうまく進まない可能性があるため、事前に時給アップの要望を伝えておきましょう。また、時給交渉をする前に以下の2点を準備しておくと、スムーズに交渉が進められます。
希望の時給
現時点での時給から、具体的にどれくらい上げて欲しいのかを考えておきましょう。
漠然と時給を上げて欲しいという要望では、派遣会社側へ本気度が伝わりにくく交渉が進みません。
アピール材料を用意する
派遣会社としても時給を上げるためには、相応のスキルや経験を求めます。
設定した希望額に見合ったスキルや経験を、面談時にアピールできるようにしておきましょう。
派遣社員の時給交渉の効果的なタイミング
時給交渉を成功させるためにはタイミングも重要となります。派遣社員の時給交渉の効果的なタイミングとしては、以下のとおりです。
仕事の紹介時点
まず時給交渉の効果的なタイミングとして挙げられるのが、派遣会社から仕事の紹介があった段階です。派遣会社は企業から求人依頼が入り次第、派遣スタッフへ仕事を紹介します。
紹介時点では、時給を個別に設定するわけではなく、同一金額であることがほとんどです。提示された金額が低いと感じた場合は、自分のスキルと経験を踏まえて時給交渉するとよいでしょう。
契約更新のとき
次に時給交渉できるタイミングとして挙げられるのが、契約更新前です。
派遣社員は最長で3年間同じ企業で働けますが、契約自体は3か月単位で更新していくことがほとんどです。
契約更新前に派遣会社の担当者から更新有無についての確認がありますが、そのタイミングで時給アップの交渉が可能です。
しかしながら、派遣されて数か月しか経過していない場合、時給アップは見込めないでしょう。時期のおすすめとしては、最初の契約から少なくとも1年以上継続して働いた後に交渉するとよいでしょう。
役職が与えられたとき
あまり多いケースではありませんが、派遣社員でも役職につくこともあります。
役職が与えられた際も、時給交渉の効果的なタイミングです。役職が与えられれば仕事量や責任が増え、求められるレベルが高くなるため、当然時給交渉もしやすくなります。時給交渉の際には、役職についた後に増えた業務量や負担についてアピールすることが重要です。
資格取得やスキルアップした際
派遣社員の時給は、契約時点で持つ資格やスキルを考慮して決まります。
契約後でも新たな資格やスキルを習得すれば、時給の見直しをしてもらえるかもしれません。
たとえ難易度の高い資格でなくとも、ビジネスメールや英語、事務経験などの小さなスキルでもアピールできれば、時給アップは充分に見込めます。
ポイントとしては、資格取得によって業務にどのような変化があるか、契約開始時の業務と比べてスキルがどのように上がったのかを伝えることです。
資格や高いスキルを持っている人は派遣先でも高く評価され、より責任のある業務を割り当てられる可能性があり、さらなる時給アップが期待できます。
交渉決裂の場合には仕事を変えるのもアリ
ここまで時期交渉を行うための、具体的なステップやタイミングを解説しましたが、必ずしも交渉が上手くいって時給が上がるとは限りません。
交渉することで時給が上がらない理由も明確になりますが、理由に納得できない場合は別の派遣会社に移って時給アップを目指す方法もあります。
時給交渉には伝える勇気が必要となり、派遣先の会社からの印象も気になってしまい疲弊してしまう人もいるかもしれません。
ただし、時給交渉は正当性があれば行うべきといえます。不当な理由で決裂した場合には、派遣会社の変更を検討してみましょう。
時給が高い派遣会社に移ることで、手軽に素早く時給が格段に上がる可能性があります。
同じ派遣会社で粘り強く交渉することもよいですが、派遣会社を変えるだけで時給が上がる可能性もあるので、選択肢のひとつとして知っておきましょう。
まとめ
今回は派遣社員の時給交渉を行うコツやステップについて解説しました。時給交渉のタイミングとして有効なのは仕事の紹介を受けた時点や契約更新時です。時給交渉に入る前に希望額と時給アップのアピール材料を用意しておくとよいでしょう。万が一、時給交渉がうまくいかず、納得いかない場合は派遣会社を変えることも検討してみるのがおすすめです。案外、派遣会社を変えるだけで時給が上がる可能性もあるため、時給アップの手段として検討してみてはいかがでしょうか。