登録するべきではない人材派遣会社の特徴とは?見分け方を知ろう!
派遣会社に登録するとき、派遣会社の数が多くてどれに登録しようか迷う方も多いのではないでしょうか?この記事では、たくさんある派遣会社の中から、よりよい会社を選ぶための方法や意識すべきポイントをお伝えします。悪質な派遣会社を避けるためにも、以下の情報をぜひ参考にしてみてください。
登録するべきではない人材派遣会社の特徴とは?
まず、「登録すべきではない人材派遣会社の特徴」をお伝えします。
1つ目の特徴は、「仕事内容の記載があいまいである」という点です。たとえば、「一般事務」の仕事内容として「書類作成、電話応対、来客対応など」としか記載されていないケースなどが考えられます。
通常、ある程度ちゃんとした派遣会社であれば、「大手メーカーの事務の仕事。健康診断結果の入力や管理、健康診断予約管理、請求データ処理、各種書類・文書作成、ファイリング、メール対応、電話応対等」など、具体的な仕事内容がわかるように記載されているはずです。
そのため、優良な派遣会社の特徴のひとつとして、「求人の段階から仕事内容が具体的に書かれている」という点を挙げることができます。仕事内容を具体的に記すことで、派遣される人と派遣先企業のマッチングミスを防ぎ、よりよいマッチングを実現できるからです。
反対に、詳しい記載の少ない派遣会社は、マッチングについてあまり真剣に考えていないということになります。仕事内容があいまいで抽象的である場合は、派遣会社が省略して書いているか、企業への聞き取りが甘い、といったことが原因として考えられます。こういった質のよくない派遣会社は意外と多く、地方ほど多い傾向にあるため、注意が必要です。
次に、「“付随する事務処理”という言葉が使われている」というものです。この、「付随する事務処理」という文言には非常に注意が必要です。なぜなら、この言葉からでは「何をやらされるかまったくわからない」からです。
派遣は、契約の際に取り交わす契約書に記載されている以外の仕事はする必要がありません。しかし、「付随する事務処理」と求人に書かれていると、想定していない仕事も断りにくくなってしまいます。
優良な派遣会社であれば、より具体的に、「付随する事務処理」の内容についてもヒアリングをして記載しているはずです。それゆえ、「付随する事務処理」という文言が入っている求人を記載している派遣会社は要注意です。
悪質な人材派遣会社を見分ける方法
「派遣会社というと、ブラックなイメージが少しある」「以前登録していた派遣会社が悪質な業者だったから今回は気をつけたい」という方も少なからずいるのではないでしょうか。ここでは、そういった「悪質な人材派遣会社を見分ける方法」について3点お伝えします。
まず1点目の方法は「その派遣会社が許可、または届出番号を取得しているかチェックする」ことです。人材派遣業は、厚生労働大臣の許可または届出が必要です。派遣会社はその許可か届出番号を明示する義務があるので、ちゃんとした派遣会社であれば、その届出番号がHPに記載されています。
また会社のHP以外にも厚生労働省職業安定局が運営する人材サービス総合サイトにて、派遣許可番号が発行されているかどうか、会社名から検索可能です。もし番号がなければ、違法で派遣業を行っている会社になるので、まずは派遣許可番号が発行されているかチェックしてみましょう。
2つ目の方法は「過去に事業停止命令や改善命令を受けている派遣会社かチェックする」ことです。広告や宣伝などでよく目にして、よさそうに見える企業であっても、過去に業務停止命令を受けている人材派遣会社はあまりおすすめしません。
なぜなら、業務停止命令や改善命令は、現場で働く派遣スタッフが不当な扱いを受けたため、会社を内部告発し訴えた結果出されるものだからです。つまり多くの場合、内情がグレー、もしくはブラックな会社になります。
過去に、この業務停止命令が出されている派遣会社でも、大手求人冊子に載っている場合も多くあります。そのため、大手求人雑誌であっても注意が必要です。
もちろん命令を受け、多少は内情が改善されているかもしれませんが、グレーのまま運営を続けている場合も少なくないので、避けるのが無難といえるでしょう。「業務停止命令、人材派遣会社名」などで検索して、登録する前にチェックしておきましょう。とくに日雇い系の派遣会社には多いようです。
最後に「ネットに載っているクチコミや評判を参考にする」ことです。もちろん、クチコミや評判には、偏りやサクラもありますが、それでもやはり貴重な情報だといえるでしょう。
クチコミはあくまで個人の意見なので、頭から信じてしまってはいけませんが、悪いクチコミがあまりに多い場合には注意が必要です。大きな人材派遣会社ほど、よいクチコミも悪いクチコミもあるものなので、実際に登録する前に、複数のクチコミを比較し、派遣会社選びの参考にしてみるとよいでしょう。
人材派遣会社を選ぶ上で意識するべきポイント
それでは、どういった点を意識すれば優良な人材派遣会社を選ぶことができるのでしょうか?ここでは、「人材派遣会社を選ぶ上で意識するべきポイント」を5つお伝えします。
まず1点目は「案件数、案件の種類」です。案件数や案件の種類は、派遣会社のHPに記載されています。案件の種類は、総合系と特化型によって変わるようです。基本は総合系の派遣会社がおすすめですが、特化型に興味があれば「派遣、職種名もしくは業界名」で検索してみることをおすすめします。
次に「設立年数」もポイントです。設立から一定期間経っている派遣会社はある程度信頼性が高いといえるでしょう。
3つ目は「福利厚生・給与」の面です。これらが整っている求人が多いほど、優良な派遣会社といえるでしょう。派遣会社や派遣先企業によって異なりますが、派遣でも正社員とあまり変わらない水準の福利厚生が用意されているところもあります。福利厚生を重視するなら、資本系列派遣会社などがおすすめです。
次は、上でも述べましたが「労働派遣業許可番号の有無」です。上述したとおり、この番号がない派遣会社は違法となるので、注意が必要です。
最後に「副業の可否」についても見ておきましょう。副業の可否は派遣会社によって異なるため、副業を考えている場合は事前に確認しておきましょう。
ここまで「登録すべきでない人材派遣会社の特徴」「悪質な人材派遣会社を見分ける方法」「人材派遣会社を選ぶ上で意識するポイント」についてお伝えしました。あなたの希望に合い、よりよい労働環境が確保されている仕事を見つけるために、「どこの人材派遣会社に登録するのか」ということは非常に大切です。ぜひ上記の情報を参考に、あなたに合った人材派遣会社を見つけてみてください。